カマクラヌカグモ Baryphymula kamakuraensis

 サラグモ科 体長2o弱




♂亜成体 『今年(2010)の2月下旬に東京都世田谷区西部で撮ったクモです。ケヤキの樹皮下に居ました。体長は約1.5mmと相当に小型です。ケヤキの樹皮はこれまでかなりの本数の樹で剥がして来ましたが、このクモを見るのは初めてです。しかし、この樹には沢山居り、小さな樹皮片でも剥がせば必ず見付かると云う感じでした。』 コメントと撮影(上画像3枚): アーチャーンさん
『関東地方の平野で、今時期に樹皮下にいるクモはカマクラヌカグモが多いです。脚の斑紋から上述の種のような気がします。余り記録のない種ですが、3,4月の樹皮下にすごく多いです。♂の触肢が特徴的で、♀の外雌器は見た目と記載図とちょっと違いますが、よく見れば同じに見えます。♂なら、頭胸部中央に縦に溝が走って、触肢は脛節に延びた突起を見ればほぼ確定出来ます。(略)外雌器が「入」に見えたら、たぶんカマクラヌカグモだと思います。』 コメント: くにたちクモさん
『3,4月にケヤキ等の樹皮を捲ると、カマクラヌカグモやシノノメトンビグモ(根元近く)、キハダカニグモ、フクログモ類、ハエトリグモ類等が出てきます。今時期になると、日陰の方(小ざむい場所)が良いと思います。普通には見られないチビタマムシ類やヒメテントウムシ類、等の昆虫類も見られて面白いですね。ただ、もう温かくなりましたので、見られないかもしれません。今時期の4月初めはカマクラヌカグモの交尾時期です。大体♂♀が一緒にいます(樹皮下では無く樹皮の窪みに♂♀が一緒にいます)。今時期しか見らませんので、近くの樹木の樹皮を見てみてください。』 コメント: くにたちクモさん


♂亜成体 180216 東京都国立市 『同じような場所に似たような外見を持つトクモトコサラグモがいますが、関東平野部においてはカマクラの方が圧倒的に個体数が多い(特にケヤキ樹皮下)と思います。♂成体なら背甲形状が大きく異なるのでルーペレベルで識別可能ですが、♀タイプの外見識別は難しい・・・背甲縦横比が異なる(トクモトはやや幅広)ので目のいい方には識別可能かもしれませんが、私は無理です。』 コメントと撮影: きどばん

♂(下) 『♂成体なら背甲形状が大きく異なるのでルーペレベルで識別可能。添付画像の上がトクモトコサラグモ♂、下がカマクラヌカグモ♂です。頭部域の盛り上がり方・眼の並びが異なります。野外で見るとどちらも「小さな黒いクモ」ですが、よく見るとカマクラの背甲は黒褐色でトクモトのそれは赤褐色です・・・濃淡の変異はあります。また、カマクラの歩脚の色合いは結構特徴的で基本的にトクモトとは異なりますが、トクモトでもよく似た色合いの歩脚を持つ個体がいるようです(谷川CD)。』

『いずれにせよダースベイダーです。』 コメントと撮影: きどばん

 

 

見やすさを優先させるため大きな画像は縮小表示しています。
画像のアドレスをたどれば元画像が見られます。

無断転載厳禁!すべての画像の著作権は撮影者に帰属します。

掲載種についてご質問のある方、当サイトにおける画像の取り扱いについてご意見・ご要望のある撮影者の方はメインページにある連絡先までご一報ください。


HOME

 

 

inserted by FC2 system