アマミハグモ Adenodictyna kudoae

 ハグモ科 体長2-4o


『2008年9月、奄美大島産オスで科博の小野博士がミナミハグモ属の1種として新種記載されました。当時メスは未知とされていましたが、その後の研究によりメスの発見、分布も沖縄島、西表島と広がりました。ここでは石垣島の本種につき、若干の知見が得られましたのでご覧いただくこととしました。観察地は、島の西側に広がるラムサール条約登録干潟と周辺のマングローブ林です。』  コメントと撮影: くも子さん

『@2012年11月石垣島やいま村名蔵アンパル(以下の写真も) クモは体長2mmほど、ヒルギの葉上で普通に見つかります。』 コメントと撮影: くも子さん

メス 撮影: くも子さん

『オス幼体 体型はメスに比べ若干スリム。11月も(4月にも)、ここではオス成体は見つけることができなかった。』 コメントと撮影: くも子さん

『A2013年4月、同所(以下の写真も) メス』 コメントと撮影: くも子さん

『卵のう 卵を覆う膜が薄く、黄色の卵が透けて見える。また、細い糸で造られた(ように見える)デリケートなシートは、卵のうを守る目的の構造物のようだ。(親グモは写っていないが、以下のスレットに示した完成形と思われる卵のうや住居を含む構造物をつくる途中の仕事をしていたものと推測。)』 コメントと撮影: くも子さん

『まどいと仔グモを保護するメス 4月、ほぼ均等に育ちつつある(ように見える)30匹弱の仔グモのまどい、その中心に親と思われるメスの姿があった。産卵後メスは、少なくともこの状態に至るまで、そばを離れないのではないだろうか。
まどいを形成する仔グモは、生まれたてのようには見えない。』 コメントと撮影: くも子さん

『B2014年4月、同所(以下の写真も) メスと卵のう。葉上の卵のうの位置に注目しています。』 コメントと撮影: くも子さん

メスと卵のう(前の写真の拡大) 撮影: くも子さん

『別の卵のうとメス。同じく、葉上の卵のうの位置に注目しています。』 コメントと撮影: くも子さん

『メスが造ったと思われる、卵のうと隣接する住居などを含む完成形の構造物1 住居にメスがいる。』 コメントと撮影: くも子さん

『メスが造ったと思われる、卵のうと隣接する住居などを含む完成形の構造物2 住居にメスがいる。これまでの研究成果をベースとした解説の一部:「樹木や草本上に棲む。産卵期は春季。葉裏に白色卵嚢を産みつけ、子グモが出嚢するまで見守る。」【引用:日本産クモ類生態図鑑2018】 石垣島での観察概要:「ヒルギの葉の表側(おもてがわ)の端っこ近くに扁平な卵のうを1個つくる(葉裏は用いないようだ。端っこを踏襲するについては、何らかの意味があろう)。」「すぐそばに、ネコハグモの場合に似た、棚網または不規則網様のボロ網を張った住居をつくるが、ネコハグモのような天幕網はつくらない。」「ボロ網の構造は極めて複雑。梳糸(そし、篩板糸と呼ぶこともある)の束でできており、餌の捕獲(からみつき式)に用いる(らしい)。」「アマミハグモは数種の異なる糸を目的別に使い分け、複雑系の構造物をつくる。」「粘球を付着させた粘る糸はない。」』 コメントと撮影: くも子さん

メス拡大 撮影: くも子さん

『腹部上面の斑紋が石垣模様のメスが混在…』 コメントと撮影: くも子さん

 

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